誰か...このメッセージが見えている方はいらっしゃいませんか?
もしいたら、返事をしてください...!
見えています。
え、うそ...!やった!
ついに成功だ...!!
どなたですか?
失礼しました!私は「志村れに」と申します。
珍しいお名前ですね
ふふ、こちらではありふれた名前なんですよ。
そうーーあなたがいる世界の、100年後の未来では。
100年後?
はい。私、未来人なんです。
100年後の未来からずっと交信を試みていたのですが、なかなか上手くいかずで。やっと上手くいって、本当に安心しています。
...突然なのですが、あなたにお願いしたいことがあります。
未来の世界で発生している深刻な「バグ」の修正にご協力いただきたいのです。
バグ?
はい。
あなたがいらっしゃるのは、2026年の日本ですよね。
実はもうすぐ、そちらの世界に「バグ」と呼ばれる現象が発生します。
バグというのは、つまり”世界の歪み”です。
今あなたが当たり前だと思っている常識が、気づかないうちに全く別のものになってしまうんです。
たとえば、そうですね。人は小さな赤ちゃんとして生まれ、徐々に大きくなり、そしていずれ年老いていく。これは常識...という共通認識はありそうですか?
もちろん
よかったです。でも、それが「もちろん」じゃなくなるのがバグなんです。
バグは、この世の理を根本から変えてしまいます。しかも、誰もそのことに気づかないのです。
老人として生まれ、歳月を経て赤ちゃんになっていくーーバグがひとたび発生すると、そんな風に世界が変わってしまう可能性があるのです。そして、あなたはそれが「当たり前」だと思ったままその後の人生を生きるのです。
最新の研究によって私たちがそのことに気づいたのが数年前のこと。そして、そのためのソリューションが完成したのがつい先日。
そして、そのソリューションを唯一実行することができるのが、この通信を受け取ってくれた2026年の住人ーーあなたです。協力していただけますか?
いいですけど...
ありがとうございます!
それでは早速、説明させていただきますね。ーー2126年の最新の科学とナゾトキ学の叡智が生み出した、画期的なソリューションについて!
ナゾトキ学?
ええ!ナゾトキ学がこれまで直接的/間接的に扱ってきたヒラメキ粒子によって、宇宙空間の位相欠陥に補正項として干渉するんです。つまり、ヒラメキのもつ量子的性質と、異なる世界線に存在する観測者が......
...いや、すみません!専門的な話はやめておきましょう!
あなたにお願いしたいことはシンプルです。
街を歩いて、謎を解いていただきたいのです。いわゆる、街歩き謎解きですね。
それだけ?
はい!あなたは指定の目的地を巡って、そこで謎を解いてください。謎は、お手元の冊子に記載されています。あなたが謎に正解することで、こちら側のデバッグ(修復)が進む仕組みになっています。
よろしくお願いします!
わかりました!


